カミキリムシの幼虫を駆除する方法

カミキリムシの幼虫防除 ガーデニング

元気いっぱいに咲いていたバラがなんだか弱々しくなってきたな・・・とか急に枯れたようになったとかの経験はないですか?

もしかしたらそれはバラや柑橘類を好む「カミキリムシ(テッポウムシ)の幼虫」が影響しているかもしれません。

きれいなバラが(美味しい柑橘が)枯れないように「カミキリムシ(テッポウムシ)の幼虫」を退治しましょう!

カミキリムシの被害を見つける

ガーデニング好きな方ならいつも庭を見て回っているはずなのに、ある日突然のように幹の下に木くずを発見するものです。

カミキリムシは卵から幼虫、そして蛹(さなぎ)、成虫になるのに、生木の組織を食べながら育ちます。中には数年かけて成長するものもあるので、そのままにしておくと植物が食べ尽くされて、木はダメになってしまいます。

カミキリムシの発生時期

カミキリムシの成虫はここ九州では6月に入ったとたん目にするようになります。九州で最も多く見かけるカミキリムシは「ゴマダラカミキリ」です。7月に入って気温が上がると姿は見なくなります。

しかしながら「カミキリムシ」は大小様々な種類のものがいるので、1年中警戒するしかありません。

成虫の「カミキリムシ」は簡単に手で捕まえられますが、幼虫は木の中にいるのでとても厄介です。

どこが被害にあってる?

木の幹の下に穴が空いていたり、木くずが落ちているときは「カミキリムシ(テッポウムシ)」の被害にあっていると思ったほうがいいです。

木くずの塊が2箇所あったら、2匹います。

木くずがはっきりわからないときは、一度地面をきれいに掃除して翌日確認してください。前日きれいにしたところに木くずがあったら、その幹は食害されている真っ最中です。幼虫が幹の中にいます。

大きな穴が空いているのが見つかった場合は、もうすでにその木の中で幼虫が育ち成虫となって出た後です。それでもその木が元気に育っているのであれば問題ありません。がカミキリムシの好む木であれば、また卵を生むかもしれないので用心しなくてはいけません。

対処方法

木くず(幼虫の糞も)が出ている場合は一刻も早く幼虫を退治しましょう。

準備するもの

おすすめは、住友化学園芸の「園芸用キンチョールE カミキリムシ幼虫退治」

穴を見つけるもの。針金などしっかりした金具。

園芸用手袋や捕獲した幼虫を入れる袋などがあればいいと思います。

その1 穴が確認できたとき

木くずが落ちている場所の真上の枝をよく見ると、木くずが付いている部分を見つけることができます。ほんの少しのときもあるのでしっかり見てみましょう。

画像は「サハラ98」の足元に少しだけの木くずを見つけたもの。

一昨年の春、忽然と枯れ初めたものの、なんとか復活できたのにまたこの状態!

早めに対処します!

その木くずを取り払って金具を差し込んでみると入る部分(穴)がありました。

その穴の中に付属のノズルを付け変えて「カミキリムシ幼虫退治」を噴射します。

退治できたかどうかは、翌日木の下に木くずが有るか無いかで判断します。

まだ木くずがあるのであれば、再度同じように薬を噴射するか、もしくは「その2 穴が確認できなかったとき」で防除したいと思います。

その2 穴が確認できなかったとき(退治できなかったとき)

バラの植えられた場所によっては塀や壁があったりして、穴の位置をどうやっても確認できないものがあります。

その時にはどうしたらいいのか?実際にやった記録をご覧ください。

玄関先に植えている「レオナルドダビンチ」の足元に2箇所木くずを発見しました。

1箇所はすでに幼虫を枝の中から取り出し完了しています。

「カミキリムシの幼虫退治」を噴霧したものの、翌日も木くずがあったので別の方法で対処しました。

別の方法とは「木を触って見つける」ことです。

手袋をして、怪しい部分の幹や枝を少し押さえてみます。すると少しふわふわ(ぶよぶよ?)した感じの部分がわかります。明らかに普通の幹や枝のしっかりさがありません。

ぶよぶよした部分がどこまで続いているか触ってみると、明らかにここまで柔らかいけど、ここから硬いところとわかります。

ぶよぶよしたところにヤツ(カミキリムシ)がいます。しっかりした枝の手前まで食しているわけです。

ここも怪しいと思ったところは、下に木くずを確認できたのですが、後ろに塀があり、枝の裏側で穴の位置はどうしても見つけることができません。

なので、枝を触ってみました。明らかにここからここまでが柔らかいというのがわかりました。

被害を受けていない枝とは全く感触が違います。

柔らかくなっているところに金具を差し込みほじっていきます。

できれば枝は残したいので、すこしづつやさしくほじります。

ぶよぶよのほんの少し先の枝の固くなっている部分の中に幼虫がいました。

幼虫はすでに3〜4センチほどの乳白色のものでした。

柔らかい枝の部分はすでに食べ尽くした場所で、幼虫はその先にいたわけです。

もうすでに枝の半分が食べられていて、ほじっている最中に「ポキッ」と木が折れる音がしました!そのままにしていてもきれいな花を咲かせられないと確信できるほど諦めるしかない状態でした(涙)

枝を切り取ってみると、中はご覧の通り穴が空いて可哀想な状態でした。1メートル50センチ以上になっていた立派な枝だったのに仕方ありません。

仕上げ

「レオナルドダビンチ」は2匹も幼虫が住み着いていたものの、無事に退治することができました。

退治したあとは、土の表面の枯れ葉や草などを取り除いてきれいにし、「オルトランDX」を周りにふっておきました。

これは土の中の害虫も防除するし、吸い上げた成分で葉っぱに付く虫の防除もできるものです。

効き目は1ヶ月ほどあるものです。

月1回〜2ヶ月に1回ほど散布しているのにカミキリムシはいつ産卵したのでしょうね?

もっとしっかり見なくてはいけませんね。

最後に

今回被害にあった「レオナルド・ダ・ビンチ」「サハラ98」の2本ですが、植えている場所も問題があるのかもと思いました。

「レオナルド」の方は玄関の門扉の横なので、他に「くちなし」「サツキ」があり、「レオナルド」の足元は他の植物の葉っぱで覆われていていました。同様に「サハラ98」も周りに「芍薬」を植えていて、足元があまり見えない状態でした。

足元が見えない=気が付きにくい=カミキリムシは産卵しやすい

ということも関係したような気がします。

もう一度庭を見直していかなくてはと大きな課題が見つかりました。

追記:穴を見つけて薬を入れたのにまたまた木くず発見!

「サハラ98」の根元に翌朝再び木屑を発見しました。

あまりたくさんではありませんが、昨日根元をきれいにして何も落ちていない状態にしていたので、明らかに木屑が出ているとわかりました。

木くずの出ている上の方に木屑がくっついている場所がわかりました。

この辺りに幼虫はいるはずです。

指で触ると少しだけ柔らかいような感じがしました。

このクズの出ている場所に例の金具を突っ込んでみると上の方に穴が開いていました。

とりあえず穴の中に「カミキリ幼虫退治」を噴射して、木の中の幼虫を取り出そすことにしました。

木の中も木屑がいっぱいで、掻き出して行くと幼虫が金具に引っかかって出てきました!

薬でやられたのか、金具でやられたのか分かりませんが、取り出し成功しました。

2センチほどの幼虫でした。

幼虫は思ったより上の方まで進んでいて、小さいのにしっかり食べていました(涙)

「カミキリ幼虫退治」も効き目があると思いますが、思ったより先の方まで幼虫は進んでいて、場合によっては取り出したほうが手っ取り早いかもしれません。

この後、削って生木が見えているところは「トップジンMペースト」を塗っておきました。

カミキリムシがこれ以上出て来ませんように!!

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