モルタルハウスやブックなど、小物はそこそこ作ってきて、次はお庭に存在感のあるモルタル造形をしてみたいと考えていました。
でも、大物となるとうまくいくのだろうかと不安がいっぱい。
しかし、そんな私でもいざやってみるとなんとか完成させることができましたので、我流ではありますが、その工程をまとめてみました。
実行に踏み切った訳
植木鉢で育てていたロイヤルサンセット(薔薇)が、気がついたときには鉢底から根を出して移動ができなくなってました。
ロイヤルサンセットはつる性で樹高も高くなるので地植えにするならそこそこの穴を掘って植えることになりますが、我が家の庭は少し掘ればすぐに石ころがゴロゴロ出てきて、その下は硬い粘土層! なので、必然的に花壇を作らなければならなくなりました。
どうせ花壇を作るなら、ブルックリンスタイルの
レンガが積んである上にモルタルが塗ってあるけどそのモルタルが朽ちてきて剥げてるような・・・
そう!左写真のようなイメージを膨らませて、思い切って作ってみることにしました。
イメージは大事なのょぉ!!
花壇づくり
まずは花壇の位置を決めて、サイズを決めました。サイズはコンクリートブロックのサイズを基準に
横はブロック2つ分、縦はブロック1つ分、高さはブロック2つ分に決定しました。
準備するもの
コンクリートブロック以外に、スコップ、グリ石、水平器を準備
ブロック積みまで
まずは、花壇を作る場所の芝を剥いで、ブロックを置く部分が平らになるように、少し掘って均しました。
基礎になるグリ石を足したり引いたりしながら水平を取りつつ突き固めます。
これ、意外と時間がかかって大変な作業でした。
しかし、何事も基準が大事。
しっかり水平が取れたらモルタルを流し込んで1段目のブロックを水平に積みます。
2段めのブロックも水平に積んで隙間がないように、空洞にも石をしっかり入れてモルタルで覆いました。
家の柱は良い基準になりました。
植え付け
モルタルが完全に乾いたら次の工程は表面の造形ですが、薔薇だけ先に植え付けました。
この時2月中旬。
薔薇がそろそろ動き始める頃になるのでその前に安心させてあげるためです。
モルタル造形の下準備
ブロックを積んでから、十分に乾燥できたので、まず表面全体に水で規定に薄めたNSハイフレックスを塗ります。
NSハイフレックスが乾い後、下地モルタルを塗っていきます。
コテを使って、下から上に向かってモルタルをこすりつけるように塗っていきます。
この作業は次の造形をするための下地なので、モルタルの表面はきれいに仕上げなくても大丈夫です。
天気が良いときは乾きが早いので、一面ずつ塗ったほうがいいと思います。
ブロックの目地が見えなくなるだけで、かっこよくなりました。左官作業もたのしぃ!
モルタル造形
下地モルタルが乾いたら、再び表面にNSハイフレックスを塗リます。
NSハイフレックスが乾いたら、造形をするために下地モルタルより少し厚めにモルタルを塗ります。
レンガの厚み+剥げたモルタルの厚みを考えて、下から上にこすりつけるように塗るとうまくいきます。
モルタルが少し乾いてきたら、白く乾いてしまわないうちに造形の作業をします。
ブルックリンスタイルの肝、レンガと剥げてきたモルタル壁にみえるように造形していきます。
ペイントナイフがとても使いやすくて細かい作業もできます。
レンガだけが積んであったらどうなっていたかな?と考えて造形します。
左右対称、規則的にならないようにするのも大事なことです。
うっかり欠けてしまった角はレンガの風合いとしてとても自然だったのでそのままにしておきました。
枝だけだった薔薇も、もう葉がたくさんついてきました。
着色
モルタル造形では着色もとても重要なところ。
まずシーラー(防水性)を全体に塗ってから着色します。
絵の具や筆は100均で買えるもので十分です。頭の中でイメージするレンガの色と、実際作る絵の具はなかなか同じにならないので、見本になるもの(本物のレンガや写真など)があれば色を作りやすいかと思います。 筆はアクリル絵の具用のナイロン筆がコシがあって使いやすいと思います。
今回のレンガの色は、赤に黄色を加えて茶や白を混ぜて作りました。
目地は黒、白、茶で作った汚いグレーで塗りました。
剥げたモルタル部分は、アースホワイト、茶、黄色少々で塗ります。くすんだアイボリーくらいの色です。
アンティークにする色は、剥げたモルタルに使った色に茶を少し加えて水で薄めて使います。
100均の茶色は赤が強いので緑を少し加えてたり、もう少し暗くしたかったら黒を加えてみたりして使うといい感じになります。
苔が生えたようになっている部分は、緑、黒、茶、赤少々で色を作りました。
アンティークな色をかける時は、水を入れた霧吹きで色をのせた後に少し吹いてあげると いい具合に滲んでうまくいきます。
ボロ布で絵の具を擦ったりぼかしたりするのもいいと思います。
イメージした通りのレンガと剥げたモルタルのブルックリンスタイルな感じがなんとか表現できたのでは?
初挑戦の割にイケてるかもと自画自賛しています(笑)
モルタル造形花壇の完成です!!
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