トールペイントを始めたたら、作品がいっぱいになってしまって、どうしようと思っていませんか?友人にも結構あげたし、収納するのも場所が足りなくて困ったなと思っていませんか?
それでも描くのは楽しくて、作品は溜まる一方・・・私も同じことで悩むことがあります。
そんなとき、作品を売ろうかな?と思ったりしたことはありませんか? でもちょっと待ってください。
トールペイントの作品には著作権があります。
今回、著作権のことについてどのように考え、作品をどう取り扱ったらいいのかまとめました。
著作権の範囲
個人的に、または家庭内やそのような限られた範囲内で使用することを目的とする場合には、著作物を複製することができるとされています。
簡単に言うと自分自身の楽しみで描いたり、友人にプレゼントするために描くのは全く問題ないということですね。
ということは、個人的ではなくて広く使用されることを目的とする場合は著作物は複製できない。 というわけです。
企業が求める著作権
では、具体的にどのようなことが求められているのでしょう。
銀座ソレイユ
銀座ソレイユさんでは、次のように明記されています。
- ソレイユで発売されてるパターンパケットやデザインブックなどに掲載している作品には、作者に著作権があります。
- パターンパケットやデザインブック、キットなど購入者が教室等で教材として使用する場合には、生徒一人に付き1つの用品を購入し、作者名を明らかにしてください。
- カリキュラム作品以外として個人教室で教えることに関しては、作家ごとに条件がありますので、作者及び販売元にご確認ください。
- HP・ブログなどSNSへの投稿や作品展に出品される場合は、タイトルと「デザイン:作者名」を明記してください。
- 商品化はいかなる場合も許可しません。
- 作品の販売など営利目的に関しては、インターネット上の各種販売サイト、個人売買マーケット。SNS並びに実店舗やフリーマーケット、バザーなどにおいて、数量・金額を問わず全て禁じられています。
ペイントフレンドのブティック社さんも著作権について同じことが記されています。
メルカリ
大手フリマのメルカリで、2021年7月6日制定されたものに
知的財産権等の帰属
権利者の許可なく、所有権、著作権を含む一切の知的財産権、肖像権、パブリシティー権等、コンテンツ素材に関する権利を侵害する一切の行為をしてはならないものとします。
が明記されました。
これは、著作権のあるものを勝手に販売できないということです。
作品を売りたい教えたいときの著作権
では、全くのオリジナルじゃないと作品は売ってっはいけないの?と思う方も多いと思います。たしかに、それができれば一番いいことですね。
何もないところから、完全なオリジナルを生み出すのはとても大変なことです。そもそもトールペイントというクラフトが「絵をかけなくても大丈夫。図案と合理的なインストラクションがあります」というところから始まっているのですから。
ゼロからのオリジナルで厳しい場合は、既存のデザインやアイディアに自分らしいアイディアでアレンジしたり、アイテムを加えたり、技法を加えて創るというのも一つの方法です。
ティーチングフリーについて
ペイントフレンドには以下のように明記されています。
この本に描き方とともに掲載されている作品は、あなたのお教室に本誌を持参された生徒さんが望まれた場合は、ご指導いただいても構いません。本誌編集部が編集にご協力いただいた諸先生方に許可を得て、作品並びに描き方を掲載しています。しかし、守るべきマナーがありますので、下記の点をお守りください。
- 本誌を参考にして作った作品をグループ展などに展示する場合やネット上に発表する場合は「作家名・デザイン」と必ず明記すること
- 本誌掲載作品を教室のカリキュラムに入れないこと
- コピーしての使用は一切厳禁とします
オリジナル図案を持っていない方にはとてもありがたいことです。が、自分自身の教室を持つなら、カリキュラムは自分の教室オリジナル図案でやっていかなくてはいけませんね。(認定教室は別として)
オリジナル図案を作るとその大変さがよくわかると思います。ですので、あなたのオリジナルでない作品を描いて展示する時などは敬意を表して必ず「デザイン:作者名」と表示するのは当然だと思います。私も作品展の時は必ず「デザイン:作者名 掲載本」を作品1つ1つに貼っています。
まとめ
- 著作権のある作品は販売しない。
- オリジナル作品は、既存のアイディアに何かを加えてオリジナリティあるものにしよう
- 著作権のある作品をSNSや展示会などで発表する場合は「デザイン:作者名」を明記する
- 著作権を守って、トールペイントを楽しみましょう
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