- トールをやっている人と技術や情報を共有したい
- トールを始めたけど、免状や資格はあるの?
- トールペイントの団体の特徴について知りたい
トールペイントが上達してくるとこういったことが気になってきますよね。
でも、色々な団体があって、その特徴だったり会費とか、そもそも自分にあうのかなどなど、わからない方が多くいらっしゃいます。 私もそうでした。
私はトールペイントを始めて30年近くになり、教室運営も続けています。その間、いくつかの団体に所属した経験があり、SDPという団体では、CDAとMDAフローラル部門の認定を取得するなどをしてきました。
そこで、みなさんが各団体について知っていただき、参考になるように私の経験を交えながら主要団体についてご紹介したいと思います。
この記事を読まれて、ご自身の目的に合う団体に参加する(しないも含めて)ことが結果的にベストの選択だと思います。
どんな団体がある?
いろんな地域でのサークルとしての団体はたくさんありますが、ここでは広域の法人として活動されている団体だけを上げることにします。
日本の団体
日本にはJDPAと日本手芸協会の大きな2つの団体があります。
それぞれの活動はどんなことをやっているのでしょう? 団体の簡単な説明と活動等についてご案内します。
JDPA(日本デコララティブペインティング協会)
・デコラティブペインティングの普及
・会員相互の技術の向上
・親睦と技術の向上
を目的に設立され
・コンベンションの開催(年1回 )
・外国人講師を招聘しての全国セミナー
・支部/地区単位による作品展セミナーの開催
・会報誌の発行(年2回)
・技術認定(年1回)
などを主な事業とされています。
会員は一般会員/講師会員などがあり、年会費を収めれば誰でもなれます。
関東地区/関西地区/北海道地区/九州地区/中国地区/四国地区などの地区単位での活動もあります。
公益財団法人日本手芸普及協会
手芸指導者の育成と底辺の拡大が設立の趣旨で
主な活動として
・トールペイント日本展の開催
・セミナーの開催
・ペイント部門講座、指導員養成講座の開催 があります。
資格を取得目的がなくても、トールペイントを楽しむだけの学習もあり、途中で資格が取りたいなと思ったらその学習に切替ることもスムーズにできるようです。
海外の団体
SDP(Society Decorative Painters)
アメリカカンザス州ウィチタに本部を置く世界のトール&デコラティブペインターを対象に開かれた非営利団体です。年に1度のコンベンション、技術認定、セミナー、定期雑誌の配布があります。
SDPについては、アイデアを共有し、スキルを開発し、楽しく創造的な環境に参加することを使命とする画家や意欲的なアーティストのためのグローバルコミュニティです。私たちは、あらゆるスタイルの絵画の多様性と卓越性を認めています。と紹介しています。
誰でもSDPに加入することができ、加入するにはHPから入会手続きをし、年会費を支払う必要があります。
団体に入るほうが良い?
団体に入ると団体のイベントに参加したり、会員でないと手に入らない会報誌、セミナーなどがあり、その中で同じ趣味を持つ仲間ができたりと楽しいことがたくさんあります。
私自身は以前(かなり前ですが)は日本の組織JDPAに加入していましたが、今はアメリカのSDPにだけ加入しています。SDPに加入しているのは、技術認定を受けるために必要ということが大きな理由です。一方日本の組織を離れたのは、地方に住んでいて、地区の活動が減ったうえ、イベントやセミナーに参加するのも主要都市と遠く、難しかったことがあります。ただ、その後日本でも技術認定なども行われるようになったようで、その当時に今のような活動だったら加入していたかもしれません。
ただ、加入していないものの、トールペイント日本展などのコンテストなどには参加させていただいています。
どんな資格がある?
トールペイントの資格は、トールペイントをする上での技術認定のことをここではいいます。
個人の教室で認定されているものは、ここでは触れません。
日本の資格
日本ではJDPAが1999年から技術認定の実施が始まりました。
BRA(ブロンズローズアーティストレベル)
SRA(シルバーローズアーティストレベル)
GRA(ゴールドローズアーティストレベル)
の技術認定を受けることができます。受験料審査料が別途かかり、JDPAの会員であることが必須です。
自分のトールペイントの技術的なことが日本語で知ることができるのはいいことと思います。
日本手芸普及協会では、講師資格取得を目的とした講座があります。
カリキュラム終了後、申請により登録審査試験を受けてトールペイント講師認定証を取得することができます。
海外の資格
SDP(Society & Decorative Painter)では
ADP,CDA,MDAという技術認定があります。
この認定を受けるには会員であることが必須です。受験料審査料が別途かかります。
これらの資格取得はなかなか大変ではありますが、資格取得を通じて技術の向上が得られることと、世界的に認められた資格という意味で価値があります。
資格は必ず必要?
資格と一口に言っても、今まで書いた通り、技術認定を受けるための講座を受けて資格を取得するもの(日本手芸普及協会)があったり、段階を追って試験を受けていくもの(JDPAやSDP)があったりします。
資格を持ってなくても、とても素敵なオリジナル作品を描かれる方もいらっしゃいますし、資格を持っていてもオリジナル作品となると苦しむ(私と同じような)方もいらっしゃると思います。
資格を取ることに必死なあまり、トールペイントの楽しさを忘れてしまいそうになる方もいらっしゃるかもしれません。こうなるとせっかくの趣味が苦しいものになって本末転倒になってしまいます。
自分にとって何が重要なのか?自分はどうしたいのか? によって判断することかと思います。
まとめ
- トールペイントの組織は代表的なものに日本で2つ海外に1つある。
- 資格取得もそれぞれの組織に用意されている。
- 組織に加入するしないや資格をとるとらないは自分自身にあったものを選ぶのが好ましい。
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