カットアウトされた木の素材に絵を描くとき、どうやってデザインを決めていったらいい?
何かのデザインを見て木をカットされたものでしょうが、今となっては何をデザインしてカットアウトされたものかわからない素材があります。
そんな時は思い切って自力でデザインをして作品を作ってしまいましょう!
カットアウト素材にデザインをするところから、ペイントを施して完成するまでをご紹介します。
ヒントになるもの
木製のマガジンラックを頂きました。横幅43㌢のずっしりと重たく大きいものです。
このマガジンラックの使い勝手を想像すると
ソファーの横に置いておくのかな?
その時に見える面はきっとカットアウトの面だけかな・・・
自分が使うとしたら・・・と想像してみましょう。
左右のカットアウトされている部分は、縦30㌢横28㌢の意思があってギザギザに切ったものと思われます。
この形を見て、何に見えるかな?
下に足があって大きな木のような、なにかの土台にワサワサした物が乗っかっているのような・・・
じっくり素材を見て、もしくはインスピレーションで何に見えるかヒントを探しましょう!
デザインをしてみる
この素材を見ていると、私にはバスケットに入った花かごに見えてきました。
「春のバスケット」そう、春を感じるような花にしてみようかな。
メインになる花は巻薔薇にして、周りに他の花をなにか入れることにしようと思いました。
そこで気になるのが、上のギザギザ。葉っぱかな?花かな?
花としたら花びらだろうけどどんな花びらがこのギザギザにしっくりくるかな?
とりあえずメインの薔薇を中心に3つ。丸を書いてこの辺としてみると、その横のラインは直線が強いなぁ。直線だったらリボンにちょうど良さそう!
そうしたら、チューリップとかだったら大きな花弁でいい感じになるかも。
上のとんがったギザギザ部分にはチューリップの葉でいけるかも。
ととりあえずラフに鉛筆で図案を作ってみました。
描いてみる
春に向けて、パステル調の花かごをイメージして色を選んで色を塗ってみました。
ベースになる色は同じくらいの彩度と明度の色を選んでみました。
デザイン画のとおりに描いてみる
葉はウォームとクールの2色、薔薇はピンク。リボンはブルーにして、チューリップは白っぽくすることにして、配置してみました。
色のバランスを取るために、上にもピンクを入れましたが、リボンのブルーはどうするかな?それだけがぽつんとあると調和が取れませんね。
このブルーはあとで小花を入れて調節しようと思います。
そうなるとバスケットの色も他で使わないとポツンとなってしまいます。(´-`).。oO 後で考えよう。
微調整してみる
全体に色を入れて、シェイドとハイライトまで入れてみました。
描いている途中いくつかデザインを変えて描きました。
左側のリボンの下側はなんか落ち着かなかったので葉を加えました。
左のリボンの上のチューリップは、蕾の予定を変更しました。
蕾が2つ並ぶ(薔薇を入れると3つ)のはおかしい感じがします。
まとまりのある絵にする
バスケットで使った色は開いたチューリップの花芯に使えるな!とひらめきました。
リボンの色は最初に小花で使おうと思っていましたが、ブルーの花にしてしまうとリボンの上の花が沈んでしまいます。
なので、白い小花のいくつかに花弁の先にブルーを入れてみることにしました。花芯のシェイドにはバスケットの色を入れるとまとまりそうです。
りぼんにも薔薇で使ったピンクのラインを入れることにしました。
残りの片面
今回の素材は、同じカットアウトが2面左右にある素材でした。
なので、書き上げた作品の図案を作ってもう片面を書くことにしました。
バラの蕾や位置が気になったところ、しっくりこなかったところをもう片面では修正してみました。
どこがかわったかわかりますか?
まとめ
作品を作るのに「正解」はないと思っています。
今回は「すでにカットアウトされている素材に描くとき」のデザインについて書きましたが、思い切ってトライするのが近道だと思います。
ただ、作品を完成させて「なんだかな〜」と思うときは
・デザインに脈絡がない
・色にまとまりがない
・テーマがはっきりしない
などの理由があるかもしれません。
今回気をつけたことは、「春のバスケット」をテーマにしてまとめること。
色がちゃんと回るようにすること。カットアウトが自然に見えること。この3点です。
カットアウトが自然に見えるかどうかはちょっと自信がありませんが、他に方法を見つけられなかったので、今の自分の力ではここまでだったと言うことです。
カットアウトの素材のデザインも、形がピシッとハマるととても気分のいいものですが、なかなか決まらないと一体どうしたらいいものか悩みますよね。
そんな時は、植物図鑑を眺めたり、好きな本をパラパラめくったりするのもいいと思います。
「ピン!!」とくる時があればしめたものです。
とりあえず恐れずやってみましょう!
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